|   このたび、厨房内に設置されている樹脂製消火器(本体容器にポリエチレンナフタレートを用いた消火器)に係る不具合(破裂事故)が発生しました。
 現在、製造者において、顧客や販売代理店等に対してその取扱いに関する注
 意喚起及び厨房内に設置されている樹脂製消火器の回収交換が行われております。
   樹脂製消火器の破裂事故概要及び取り扱い方法等について1.事故概要
 (1)発生時の状況
 清掃用として業務用アルカリ洗剤が用いられている厨房に設置されている当社の樹脂
 製消火器において、消火器本体が破裂することにより消火薬剤が広範囲に飛散する事故
 が発生しました。(計4 件)。負傷者なし。
 事故原因は、特定の薬品が本体容器に付着すること、及び消火器内に蓄圧されている
 圧力が応力として作用した影響により、本体容器にケミカルクラックが発生したことに
 起因していると推定しています。
 (2)原因調査について
 現在、詳細な原因の究明と再発防止策を構築するため以下について徹底的な調査を行
 っています。また、原因究明と再発防止策が講じられるまでの間、当該樹脂製消火器の
 製造は中止しています。
 ① 原因物質の特定
 ② 長期的な影響の評価
 ③ 再発防止策の有効性の評価
 2.既に設置済みの樹脂製消火器の取り扱い等
 (1)自主交換について
 今までに販売した全ての樹脂製消火器の設置場所を確認し、厨房内に設置されている
 樹脂製消火器については、SUS 製消火器への自主交換を進めています。この自主交換に
 関する情報は、弊社のホームページ等に掲載しています。
 【交換対象品:厨房内に設置されている以下の樹脂製消火器】
 ① 粉末消火器(赤色) 型式番号:消第26~5号 器種名:カルミエCM10EP
 ② 強化液消火器(青色) 型式番号:消第27~45号 器種名:カルミエCM2.5NN
 (2)保護カバーの無償提供について
 厨房以外に設置されている場合は問題ないと判断していますが、更にご安心いただく
 ため消火器に被せる保護カバーを準備し、ご要望されるお客様へは無償でご提供してい
 ます。
 (3)設置場所に関する留意事項について
 樹脂製消火器については、素材そのものが有する特性に基づく留意事項として、本体
 容器ラベル及び取扱説明書に『有機系溶剤、強酸・強アルカリ類の薬品が使用されるま
 たは保管される場所に設置しないでください』と記載していますが、さらに、上記(2)
 の交換対象品以外の樹脂製消火器が、今後、厨房等に設置されないように注意を促すた
 めの措置として、「厨房設置不可シール」を貼付しています。
 3.本件に関するお問合せ先
 株式会社初田製作所 商品開発部部長 佐藤 淳也 (072)856-1288
 不在時お問合せ先 品質保証・環境管理部部長 鈴木 剛 (072)856-1285
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