救助工作車は、火災、地震、交通事故などの災害現場において、速やかに救助活動が行えるよう、ウインチやクレーン、照明装置などを装備し、また、エンジンカッターや、油圧式救助器具などの救助資機材も積載しており、現場においていち早く人命救助活動を行う車両です。現在では画像探査機、熱画像直視装置、地中音響探知機などの高度救助資機材も活用して、複雑多様化する災害に対し救助活動を行っています。
水槽車は、水利状況が悪い地域において発生した火災をはじめとする各種の災害現場などで、水源となって活躍する車両です。水槽内に10トンの水を搭載しているほか、車体後部には小型動力ポンプを搭載しており、送水・吸水ができるようになっています。また、災害が発生し生活用水が不足するような状況になった時には、水槽の水を生活用水として給水することが出来ます。
輸送車(支援車Ⅲ型)はマイクロバスをベースにした車両で、災害現場への消防隊員の輸送や、多数の傷病者が発生した現場などにおいて、多くの人を病院へ搬送するなど、災害の種類に応じて使用する車両です。
また、日本各地で発生する大規模な災害に緊急消防援助隊としても出動します。
消防救急艇は、御所浦分署に常駐しており、火災発生時には装備している放水銃を使用しての消火活動が可能であり、救急業務が発生した際には装備する高度救急資機材を活用して傷病者に応急処置を行いながら搬送することが可能な船となっています。また海上で発生した災害等にも対応します。
代表的な車両の紹介でしたが、いかがでしたでしょうか。
車両については、皆さんが居住されている近隣の署所に配備されています。興味があられる方は、近隣の署所にお越しになっていただき、職員に一声かけられて見学してみてください。