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梅雨の時期に注意!トラッキング現象による火災!

最終更新日[2025年6月26日]

湿気の多い時期に増える火災があります。

一般的に火災は空気が乾燥している時期に多いイメージです。

しかし湿気の多い梅雨時期に増える火災があります。

それはトラッキング現象による火災です。

トラッキング現象ってなに?

「トラッキング現象」は電気製品の電源プラグとコンセントが火元になり、次のようなメカニズムで発生します

1 コンセントと電源プラグの間にホコリがたまる。
2 ホコリが空気中の水分を吸収し、電気を通しやすい状態になる。
3  プラグの電極の間にわずかな電流が流れ発熱する。
4  ホコリが炭化し電気の通り道を作る。
5  プラグの電極間がショートし、発熱・発火する。

コンセントから出火する状況の再現映像。(独)製品評価技術基盤機構<外部リンク>

トラッキング現象は電気製品を使っていなくても発生することがあり、その時に周りに燃えやすいものがあった場合には大きな火災に発展することがあります。

トラッキング現象による火災が多い時期は?

「湿気」と「ホコリ」がトラッキング現象の原因です。

一年を通して注意が必要ですが、

梅雨は湿度が高く、ホコリが水分を吸収して電気が流れやすい危険な状態になります。

また、冬場は空気が乾燥しますが、結露による水分がトラッキング現象を引き起こすことがあります。

トラッキング現象が起きやすい場所は?

1  家電や家具の裏、テレビや冷蔵庫などの長い間電源プラグを差しっぱなしにしている場所
2  台所や洗面所など、湿気の多い場所
3  窓の周りなど結露しやすい場所

​ トラッキング現象を防ぐためにできること

トラッキング現象は条件がそろえば、誰もいない場所でも突然発生する現象ですが、ちょっとした心がけで防ぐ事もできます。

ここでは、家庭でできるトラッキング現象の対策を紹介します。

電源プラグにほこりをためない

定期的にコンセントから電源プラグを抜き、ホコリを乾いた布や雑巾などで取り除きましょう。

なお、電源プラグをコンセントに差し込んだまま掃除をすると感電の危険があるので、必ず電源プラグを抜いてから掃除をしてください。

ホコリがたまらないプラグカバーやコンセントキャップの使用も効果的です。

 使っていない電気のプラグは抜いておく

電源プラグをコンセントに差しているとホコリがたまり、電気製品を使っていなくても、トラッキング現象が発生することがあります。使用していない電源プラグはコンセントから抜いておきましょう。

古いプラグや電源タップは使用しない

長期間使用したプラグやタップは劣化により異常発熱やショートを起こすことがあります。

表面に焦げや変色、ひび割れがみられる場合はすでに過熱や劣化が始まっているサインで非常に危険です。

また、古いプラグやタップは、コンセントの間に隙間ができやすくホコリがたまりやすいので、トラッキング現象のリスクが高まります。

古くなったり劣化がみられるプラグやタップは早めに交換しましょう。

タコ足配線をしない

タコ足配線をすると電源プラグやコンセントの接点が増え、ホコリがたまりやすくなります。

また、電源タップの容量を超えて過剰な電流が流れることにより発熱することがあります。

コンセントの周りに燃えやすいものを置かない

万一コンセントから出火した時に、周りに燃えやすいものがあると、気付かないうちに大きな火災に発展する危険があります。

コンセントの周りはきれいに掃除しておきましょう。

 見えない場所こそ、しっかりチェック! 

トラッキング現象は、私たちの身近な場所で気付かないうちに発生し、火災という大きな被害につながることがあります。

しかし、日ごろからのちょっとした心がけで、そのリスクを大きく減らすことができます。

今日からできる対策を実践しましょう!

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